5月21日、広島市長への申し入れ~『慰霊に目的を絞る』発言の撤回、市民を交えて平和記念式典の在り方を問い直す場を設けることを要請

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松井広島市長は、4月9日の定例記者会見での
8・6平和記念式典の目的を「慰霊に絞る」としました。


「世界への平和発信や平和教育という様々な意義がある」としながら、あえて目的を「絞る」意図は何か?
私たちは、一昨年から昨年、「拡声器規制条例」の制定に反対し、広く訴えながら、広島市との話し合いを継続してきました。
被爆75年めの今年、平和記念式典の在り方を問うのは今ではないでしょうか。
特に、3・11福島原発事故を繰り返さない・すべての原発をなくそう!と訴えている、NAZEN ヒロシマの立場から、8月6日平和記念式典は、福島の人々と連帯し、原発を含めたすべての核をなくす誓いの場であってほしいと訴えました。

5月21日、NAZEN ヒロシマの仲間、3人で
広島市・市民活動推進課の窓口に申し入れを行いました。
「市議会で決定されるなら傍聴したい」
「発表の中身はどのような経緯で決定されるのか?」
「そういった決定を市民が市長ひとりに付託しているのではない。決定の過程がおかしいということも今回申し入れしているので、必ず市長に読んでもらってくれ」 と、強く申し入れました。

広島市民だけで無く、広く国内外から抗議・撤回要請の声を一緒にあげていきましょう!!

以下、申し入れ文です。




申し入れ書
      広島市長 松井 一實 様
      2020年5月21日

すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)ヒロシマ

         呼びかけ人 渡子 健
         広島市中区幟町14-3-705
         電話&FAX 082-221-7631

私たち『すべての原発いますぐなくそう!全国会議 ヒロシマ』は、今年の平和記念式典について、新型コロナウィルス感染拡大防止を理由に『慰霊に目的を絞る』と述べた松井一實広島市長の発言に抗議し、発言の撤回と、市民を交えて平和記念式典の在り方を問い直す場を設けることを要請します。

以下に要請の理由を述べます。

1.強権的な変更への懸念

松井市長は、式典の規模の縮小と性格の変更の関連性を何ら示すことなく、式典の性格の変更を一方的に通告しました。性格変更を伴わず規模のみを縮小する、或いはインターネット配信を通じて行うなど、多様な選択肢を検証することもないままの変更は、感染症対策としてだけでなく、なにか別の目的を持って行われるものとの疑念を抱かざるを得ません。平和記念式典の性格を問い直すためには、広く市民の声を聴き、市民を交えて公開の場で討論を重ねることが不可欠であり、それをせずして性格変更を行うことは、式典を私物化し、民主主義を否定する恣意的な行為に他なりません。

2.被爆地広島の責務

2020年の8月6日は、被爆75周年であるのみでなく、アメリカのトランプ政権が新型核戦略を打ち出した後、初めて迎える8月6日です。新型コロナウィルス感染拡大により、NPT再検討会議は延期され、米中をはじめ国家主義的な政策を選択する国が増えるなどして、国家間で排他的情勢が強まり、新たな国際紛争の危惧が増す中で迎える8月6日となります。平和首長会議で重責を果たすべき広島が、世界恒久平和への思いを今までにも増して強く訴えることを、世界から期待されています。

被爆者の平均年齢は上がり、被爆体験の伝承機会喪失の視点からも、核廃絶への具体的歩みを緩めている時ではありません。核兵器禁止条約批准や原爆症認定裁判などにおいて被爆者の願いに背を向け続けている政府や、核軍拡に進む国々に対し、原発を含めたすべての核廃絶に向けた具体的な提言をすることこそが今年の式典には特に不可欠です。


3.福島の人々との連帯を

原爆被害者は内部被曝による健康被害に長く苦しめられただけでなく、差別や分断とも闘ってきました。その経験を継承する被爆都市広島が、日本のプルトニウム保有や原発推進を批判せず、放置し続けるのは、福島原発事故由来の放射性物質で被曝を受忍させられ、差別と分断の中におかれ続けている人々の存在を無視していることになります。原爆被害者たちが医療や生活の国家補償を求めて立ち上がった歴史を持つ広島、原発事故被害者たちの苦悩や決起に連帯や支持を示す立場であるべきです。平和記念式典は、原発を含めたすべての核をなくす誓いの場であってほしいと考えます。

4.「祈る」ためには「誓い」が必要

私たちは、被爆死した方々への慰霊を8月6日に行うことに異を唱えているのではありません。8月6日は死者を悼むのみの日ではなく、二度と戦争を起こさせない、そしてすべての核兵器と原発を無くす決意を新たにし、行動を提起すべき日と考えています。平和公園の慰霊碑に『安らかにお眠りください 過ちは繰り返しませぬから』と刻まれているように、無念の死を遂げた原爆死没者の霊を慰めることは、核廃絶への道のりを具体的に進めること抜きにはでき得ないことです。

最後に

新型コロナウィルスと人類は今のところ共存の道を探るしかないのかもしれませんが、核と人類が共存できないことはもはや明白です。あらためて、発言の撤回と、市民を交えて平和記念式典の在り方を問い直す場を設けることを強く要請します。

以上

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