広島市教育委員会へ、『放射線副読本』配布中止・回収を申し入れ

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5月22日、申し入れ報告です。


NAZENヒロシマ・婦人民主クラブ広島支部・8・6ヒロシマ大行動実行委員会の仲間8人で、当日、8・6記念式典の拡声器規制条例反対の申し入れとともに取り組みました。

2月11日の第7回総会で、「放射線副読本」についての教育現場での取り組みの報告をうけました。

ヒロシマ通信No.5でも取り上げてましたが、滋賀県野洲市では、「内容に課題がある」と教育委員会が回収したという報道もあり、放射線被害について当事者である広島市が、安全・安心キャンペーンを推進する「副読本」を子どもたちに配布する事は出来ないと話し合ってきました。

今回の申し入れで、「副読本」は県や市の教育委員会をとおさず、文部科学省から直接郵送されていること、生徒数の報告で市も協力していること、全校・全生徒・全児童に配布されていると把握しているとの回答がありました。以前、学校から「これ配布していいのか?」という問い合わせもあったが、市教委として「やめて下さい」という立場にはないとの話もありました。

申し入れ参加者から、

小児甲状腺がんの多発の中、福島から保養に来られているお母さんたちの不安を聞く中でこの副読本を子どもたちに配り読ませるのはさらに分断になると考える。

「副読本」が学習する上での補助教材ならば、何を期待して配られるのか?理科の補助ですか?いじめはいけないという道徳の補助になるのですか?何の理解を深めるための副読本なんですか?「放射線」という学科があるわけではなく、意図を聞きたい。とするどい追求がありました。

また福島へのいじめ・差別をなくすための「副読本」と言われるが、ヒロシマも被爆者への差別にたいして、影響・被害をはっきりさせて、責任追及し補償を求めるたたかいを、広島ではやってきた。多くの被爆者が差別がある中でもやっぱり声を上げなければとたたかってきた。学校の中でこそ、正しいことを伝える必要がある。「副読本」の中身はウソ。放射線被害はまだまだ解明されていないし、隠されている。広島から声を上げなければ誰も声を上げれない。広島市がバンバン配ってますよではだめ。広島市の教育委員会の責任は重大。と申し入れました。

広島市は後日、文書での回答を約束しました。

現場の教職員の方々とつながって、連帯して、取り組んでいきたいと思います。

☆申し入れ文



      広島市教育委員会 様
           2019年5月22日
      NAZENヒロシマ(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)
      会員一同

申し入れ書

 私たちNAZENは、2011年3月11日以降の福島原子力発電所事故によって、それまでの環境を奪われ、生活の変更を余儀なくされた福島の人々とともに、医療拠点をつくり、避難と保養を支援する活動を続けてきました。また、二度とこのような過酷事故を起こさないため、誰も被曝労働をする必要がない社会にするため、全原発廃炉を強く主張してきました。

2018年9月に文部科学省が改訂し、学校現場に配布している「放射線副読本」には、福島原発事故当時の政府の対応についてなど誤りがあるばかりか、原発の安全に対する評価も『事故は起こらないから安全』から『事故が起きても影響はない』へと大きく後退しており、放射性物質に囲まれ健康影響への不安を抱えながら暮らす住民や被曝線量を気にかけながら働く地元労働者に全く寄り添っていない内容になっています。
さらに原発事故の健康影響についての記述は「(福島原発事故による)健康影響は未来永劫ない」とする現政府の見解を前提に科学的根拠に拠らず結論づけようとするもので、到底看過できません。福島では事故後公表されているだけでも小児甲状腺癌の発症が200例を大きく超えています。少なくともまずは汚染地区住民の避難・保養・医療を保証した上で、正確なデータを公表し、大規模で精密な疫学的調査を行う必要があるはずです。にも関わらず当事者である国も県も東電も敢えてやろうとしない、そのことこそが風評やいじめを招く元凶であり、科学の放棄です。
このような印象操作のための資料を教育や科学を司る行政組織が取り扱い、教育労働者を動員して「風評払拭リスクコミュニケーション戦略」の一端を担わせることに、私たちは強い憤りと疑念を禁じえません。ことにここ広島に於いては放射線による健康被害、とりわけ内部被曝による晩発性障害で多くの市民が長年にわたり苦しみ続け、被爆者健康手帳の発行等をめぐっても長く議論を続けてきた歴史があり、教育現場でもその経験の継承に力が注がれてきました。これを現在と未来へ活かしていくことが私たちの責務であり、福島に寄り添うことではないでしょうか。
私たちNAZENヒロシマは、これから社会に向かおうとするこども達に真摯に事実と向き合う姿勢を伝えていくためにも、文部科学省発行「放射線副読本」の学校、職員、児童、生徒、保護者への配付に対して強く抗議するとともに以下のことを強く要望します。

1 文部科学省発行「放射線副読本」の内容について貴委員会としての見解をNAZENヒロシマに返答する事。

2 学校への「放射線副読本」配布を中止し、職員、児童、生徒、保護者に配布させない事。すでに配布したものは回収すること。

以上


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