IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ代表団と交流!

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8月24日から3日間広島で開催されている核戦争防止国際医師会議世界大会に参加するために来日したドイツの医師団が高陽第一診療所を訪問され、活発な討論と交流が行なわれました。
ドイツ医師団の右から
アルパー・エクテムさん:放射線技師
アンゲリカ・クラウセンさん:精神科医、戦争や拷問により精神的なダメージを受けた患者の治療が専門。だから、戦争には絶対反対。70年代、学生時代に原発反対の運動でデモも何回かされ、80年代中距離核ミサイル反対運動に参加、その頃に、ドイツの核戦争防止委員会もできたとのこと。日本語に翻訳された「チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害」を実際に執筆された方。
アンゲリカ・ヴィルメンさん:IPPNWドイツ支部の広報担当の方です。
デルテ・ズィーデントプフさん。フランクフルトの元開業医で、精神療養医。チェルノブイリ事故の後、1990年から白ロシアの子どもたちの治療にあたられています。
マーティン・ゾヌアーベントさん:内科兼精神科医で、ドイツ中部の公立病院の副院長をされています。
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ABCC(現放影研)などによる被爆者のモルモット化に抗して、被爆二世が中心となって被爆者のための病院として1972年に建設した高陽第一診療所。医師団はどのような診療が行なわれているのか興味をもって聞いていました。高陽第一診療所の吉田医師は「特に変わったことをやっているわけではない。普通に診療している。ただの風邪の人もいる。でも問題を持っている人もいる。問題をいろんな方法で検査して、がんではないかどうかを検査する」と述べられると参加されていた患者さんの被爆者の方からは「吉田先生は人の話をよく聞いてくれる。何を聞いても丁寧に説明してくれる」との話。「吉田先生にかかるとね、1時間も2時間も待たされるんよ(笑)」という笑い話も。

広報担当のアンゲリカ・ヴィルメンさんは「日本とドイツのIPPNWは大きな差がある。日本では、今、放射能を恐ること=ストレスの方が問題と言われている。これはおかしい!」とおっしゃられ、「以前から国際会議で、『平和利用』の考えを変えて欲しいという話をしており、今年の会議では日本からも何人かはそういう意見もあった。」「86年チェルノブイリ事故の後、ケルンでIPPNWの国際会議があり、その場でドイツ支部は、原発に反対の立場を確立した。これ以来、原発に反対が基本的立場になっている。」と話されていたのが印象的でした。

また、アンゲリカ・クラウセンさんからは「フクシマで100ミリシーベルトは安全と言われていることについて、それはウソだ」「1ミリシーベルトから100ミリシーベルトは『低線量被ばくと』言われているが、チェルノブイリでもそうした低線量の内部被曝によって『先天性障害』や死産が増えている」とはっきり言われ、IAEAをはじめとした国際機関が「低線量」内部被曝の影響を認めないことに怒りを表明されていました。

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高陽第一診療所の患者さんの団体「ひまわり会」の被爆者の方々と交流。それぞれの自己紹介が何才で被爆して、何才でどこかの癌になり、手術を受けたり、治療を受けたりしながら、克服して、今何才に至っている、という紹介から。(こういう情報が“プロフィール”になるのです・・)
一言で被爆者といっても、今日参加していた3名のうち、原爆手帳の1号の人「直接被爆」の方は、ABCCに子どもの頃、検査に行ったことがあると言われていました。
もう一人は、家族を探しに出た、おばあちゃんに手を引かれて入市被爆した方。この方は、ABCCには行っていない。おそらく、ABCC、放影研の「分類」では、被爆者にはならないのだと思います。
もう一人は、黒い雨の地域で、お母さんの背中に負われて黒い雨にあった方(1才7ヵ月)。フクシマの事故を受けて、肥田舜太郎さんの話を聞いて、自分も被爆者だと確信。被爆者手帳を取られた方。
それぞれの方から話を聴きながら、被爆者手帳を持っていれば、医療費の3割負担(国民健康保険で)がゼロになること、そのためには、被爆者手帳を申請して、認定を受けなければならないことなど、なかなか認定されないことなど、またそれぞれの方の乳がん、胃がん、前立腺がんのこと、甲状腺機能低下症や、子どもさんに発達障害があることなどの話を、細かく聞かれていました。
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交流会後病院の施設内を見学
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入院中の被爆者の話に聞き入る医師団。爆心地から1キロの八丁堀で被爆された貴重なお話でした。

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高陽第一診療所労働組合の掲示板に注目。8・6ヒロシマ大行動の報告や福島診療所建設Tシャツについて説明

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Tシャツが寄贈されました。


ドイツの医師団からはIPPNWドイツ支部発行の「チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害」の翻訳本が贈呈されました。

最後に高陽第一診療所労働組合書記長の矢田さんの感想を掲載します。

放射能は目に見えず、臭いもなく、わからないうちに、様々な障害をもたらす、それも、自分だけでなく、次の世代にもその次の世代にも影響していく、本当に恐ろしいものですが、チェルノブイリやフクシマで引き起こされている事態に対して、向き合ってともに闘っている医師団として、広島に来られて交流できたこと、本当に感動です。
「核と人類は相容れない」という言葉が、交流会の中でも出されていましたが、それでも、経済のため、利益を求めるため、戦争をあおって労働者の国際連帯を分断・破壊するために、核を手放そうとしない、資本家やその意をくんだ政治家など、敵は誰かをはっきり見据えて、国際連帯を広げ、労働者・市民の団結を深めていくことで、子どもたちの未来を守っていくこと、原発を廃炉にしていくこと、など困難な道を切り開いていける、展望を実感できた交流だったと思います。
矢田


チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害: 科学的データは何を示している
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この記事へのコメント

http://www.thbsf.com/
2013年09月23日 14:03
カッコいい!興味をそそりますね(^m^)

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